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コルコバードの丘より
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一年の計は東洋のガラパゴスに有り

by soh-fleadom
格闘ここ一週間
■UFC87
ジョルジュ・サンピエールがジョン・フィッチを下し、
ウェルター級の王座を防衛した。

正直ジョン・フィッチにはかなり幻想を持っていた。
ウェルター級にしては身長が高くリーチも長い。
テイクダウンも強いし、
何と言ってもパウンドの爆発力はNO1だと思う。
そして、なかなかテイクダウンも取らせないし
まさに世界NO2、GSPの防衛線に相応しい選手である。
スタンドではやや不利かもしれないが、
テイクダウンを取れれば、フィッチ勝利もあり得ると思っていた。

しかし、実際の試合ではフィッチは一度もテイクダウンできず、
トップを取ったのも一度のみ。パウンドはほとんど出せなかった。
5ラウンドのほぼ全てにおいてGSPがフィッチを完封。
面白いようにスタンドでもパンチのクリーンヒットを貰ってるし、
面白いようにテイクダウンされている。
あのフィッチが何もできない。
始めて見る光景の数々に、途中から実はGSPの相手は
フィッチではないのではないかと錯覚するほどであった。
後半はさすがのGSPもスタミナ切れしているように見えたが、
それ以上にフィッチのダメージが深い。
しかし、フィッチは毎ラウンド大流血してラウンドインターバルを迎えるが、
その都度復活してくる。凄まじいスタミナと闘争心だ。
今回はGSPに完封されてしまったが、
このゾンビのごときタフネスと闘争心でいつかリベンジしてくれるだろう。
最新のMMAWEEKLYのランキングでもNO2をキープ。
やはり評価が下がる試合ではなかった。
次はマット・ヒューズとの試合を見てみたい。

しかし、ジョルジュ・サンピエール強し。
唯一の不安材料はセラのようなビッグパンチのみか?
次は年末のBJ・ペン戦が予定されている。
前回勝ちはしたが、大流血を喰らっている因縁の相手。
ペンもリベンジを狙ってくるだろうし、
100%凄まじい試合になるでしょう。

■K-1ハワイ大会
グーカン・サキが優勝。
いやぁ、サキのファイトスタイルお気に入りです。
今まではローキックばっかりというイメージだったが、
上下のキックにパンチも上下に散らしている。
キックの手数(足数?)はNO1ではないでしょうか?
やはり蹴りの選手は見ていて面白いです。
あとサキの良いところは気の強さ。
試合前の睨み合いは見応えがあった。
過去にマゴメド・マゴメドフと乱闘騒ぎを起こしているが、
気の強さや喧嘩っ早さを持っているというのが非常に感じられる。
体格は小さいがどこまで勝ち進めるか楽しみだ。
谷川氏にも気に入られているようなので
是非今後もどんどん出してもらいたい。
ハリとルスランとサキでスピード三銃士とか
言い出しそうですね。



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# by soh-fleadom | 2008-08-13 17:00 | 格闘技
プレイバック7.5(UFC)
Ultimate Fighting Championship 86: JACKSON vs. GRIFFIN
2008年7月5日(土/現地時間) 米国ネバダ州ラスベガス・マンダレイベイ

第9試合 メインイベント UFCライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
×クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(王者)
○フォレスト・グリフィン(挑戦者)
判定0-3 (46-48/46-48/46-49)
※グリフィンが新王者に

第8試合 ミドル級 5分3R
○パトリック・コート
×ヒカルド・アルメイダ
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)

第7試合 ライト級 5分3R
○ジョー・スティーブンソン
×グレイソン・チバウ
2R 2'57" フロントチョーク

第6試合 ウェルター級 5分3R
○ジョシュ・コスチェック
×クリス・ライトル
判定3-0 (30-26/29-27/30-28)

第5試合 ライト級 5分3R
○タイソン・グリフィン
×マーカス・アウレリオ
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第4試合 ヘビー級 5分3R
○ガブリエル・“ナパオン”・ゴンザガ
×ジャスティン・マッコーリー
1R 1'57" アームロック

第3試合 ライト級 5分3R
×ジョルジ・ガーゲル
○コール・ミラー
3R 4'48" 三角絞め

第2試合 ライト級 5分3R
○メルヴィン・ギラード
×デニス・シバー
1R 0'36" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)

第1試合 ライト級 5分3R
○ジャスティン・ブーフホルツ[Justin Buchholz]
×コーリー・ヒル
2R 3'57" チョークスリーパー




フォレスト・グリフィンが新王者に。
5分5Rのフルラウンドの泥試合を制したのはフォレストだった。
ジャッジはかなり微妙でドローかな?って感じだったが、
終わってみれば最大3ポイントも開くフォレストのポイント勝ちだった。
やはり2ラウンドにローを効かし、マウントからのエルボー連打で
ほぼ勝負ありだったのだろう。
しかし、ジャクソンも序盤にローを効かされたにも関わらず、
最終ラウンドまでスタンドで打ち合っていたのは圧巻であった。
フォレストのスタミナも凄い。泥試合になればなるほど強さを発揮する選手だ。
チャック・リデルが試合前フォレストを舐めない方がいいみたいな事を
言っていたがまさにその通り。
しかし、長期政権になるかはかなり疑問である。
何せこの階級には強い選手が多すぎる。
次のチャレンジャーはLYOTOか、リデルVSラシャドの勝者か。
フォレストは初の防衛戦でLYOTOは絶対に嫌だと言っていた気がするが、どうなるか。
しかし、フォレストVSLYOTOはあまり盛り上がらなそう・・・

ライト級も熱い
密かに応援しているタイソン・グリフィンが登場。
あのマーカス・アウレリオ相手にまさに完封勝ち。
スタンドで圧倒、タックルは1本も取らせず、
下からの三角、アームバーを警戒しつつパウンド。
あのアウレリオがほぼ見せ場ゼロ。
仕留める事はできなかったが、
最終ラウンド終了時もオクタゴンをランニングして
スタミナ残をアピール。
まだ24才。次はジョー・スティーブンソンあたりと見てみたい。

次回UFC87のジョルジュ・サンピエールVSジョン・フィッチ。
両者負ける姿が想像できません。
既に今からヤバいです。



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# by soh-fleadom | 2008-07-07 17:24 | 格闘技
格闘技休息中
相変わらず格闘技は見ているし
最近の動向は割と抑えていると思っている。
しかし、自分の中で今は完全に休息期だ。

今、格闘技界で興味がある事といえば
LYOTOマチダはいつまで無敗をキープできるのかと
セーム・シュルトがいつ失神KO負けするのかくらいだ。

LYOTOマチダは本当に応援している。
最近は、ソクジュ、元王者ティトという強豪に連勝しているが、
今後タイトルマッチに向け、トップファイターとの連戦になるだろう。
ラシャド・エバンス、チアゴ・シウバとの無敗対決や、
ヴァンダレイ・シウバ、マウリシオ・ショーグンとのブラジル対決など
どれも興味深い。
パッと見、これと言って何が強いのか分からないのに
毎回危なげなく勝つというのがLYOTOの極意だ。
今や誰もが対戦を避けるという。
皆地味に完封されるのが嫌なのだろう。
とにかく無敗のままチャンピオンまで上り詰めるのか
ここ1、2年で負けてしまう日が来るのか、
この日系2世の次戦に注目したい。

K-1ヘビー級はやはりシュルトを誰かがKOしなければならない。
歴代参戦選手中、ダントツの成績を残す絶対王者。
しかし、人気の無さも歴代ダントツだろう。
ビジュアルだって別にそんなに悪くないし、
最近はKOも増え、しょっぱいイメージも減ったのになぜだろう?
やはり単純にデカイからだろう。
デカイ奴イコール強い。
デカイ奴が強いのは当たり前だというイメージが強すぎるのだろう。
身長差を最大限に生かした戦法。
ジャブと前蹴りで距離を取り、近づいたら膝。
スト2などで言えば完全にハメ技を持っているタイプだろう。
スト2の対戦にシュルトがいて、ハメられまくったら誰もが不愉快である。
しかもデカイ奴はバテるのも早いというのが定石であった。
ボブ・サップなど顕著な例だ。
しかし、シュルトはあのガタイで半端ないスタミナを持っている。
いつもバテるのは対戦相手の方だ。
ここまで穴が無ければ、勝って当然という思いは更に強くなる。
どうすれば人気が出るのか?
例えば、ボクシング軍団やUFC軍団など超ヒールな外敵がK-1に挑戦してきた時、
K-1代表としてシュルトに試合をしてもらったらどうだろう。
K-1の看板を背負って的なシチュエーションだったら
多少はシュルトを応援する気にならないだろうか?
今までは皆が愛する人気K-1ファイターをここぞと
フルボッコにしてきたから、尚更マイナスだったわけで。
まぁとりあえずはレ・バンナやアーツに期待という事で。



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# by soh-fleadom | 2008-06-26 17:34 | 格闘技
プレイバック5.24(UFC)
■「UFC84 ILL WILL」
5月24日(現地時間) 米国ネバダ州・ラスベガス MGMグランド

<第11試合 世界ライト級タイトルマッチ 5分5R>
[王者]○BJ・ペン(米国)
(3R終了時 TKO)
[挑戦者]●ショーン・シャーク(米国)
※ペンが王座防衛

<第10試合 ライトヘビー級 5分3R>
○ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)
(1R 0分36秒 KO)
●キース・ジャーディン(米国)

<第9試合 ライトヘビー級 5分3R>
●ウィルソン・ゴヘイア(ブラジル)
(2R 3分15秒 TKO)
○ゴラン・レジッチ(クロアチア)

<第8試合 ライトヘビー級 5分3R>
○リョート・マチダ(ブラジル)
(3R判定)
●ティト・オーティズ(米国)

<第7試合 ライトヘビー級 5分3R>
○チアゴ・シウバ(ブラジル)
(1R 2分24秒 KO)
●アントニオ・メンデス(ブラジル)

<第6試合 ミドル級 5分3R>
●アイヴァン・サラベリー(米国)
(1R 2分36秒 アームバー)
○ホジマール・パリャレス(ブラジル)

<第5試合 ライトヘビー級 5分3R>
○ソクジュ(カメルーン)
(1R終了時 TKO)
●中村和裕(日本)

<第4試合 ライト級 5分3R>
○リッチ・クレメンティ(米国)
(3R判定)
●テリー・エティム(イギリス)

<第3試合 ウェルター級 5分3R>
●ジョン・コッペンハーバー(米国)
(1R 0分56秒 アナコンダチョーク)
○吉田善行(日本)

<第2試合 ウェルター級 5分3R>
●ジェイソン・タン(イギリス)
(3R 0分25秒 TKO)
○キム・ドンヒョン(韓国)

<第1試合 ヘビー級 5分3R>
●クリスティアン・ウェリッシュ(米国)
(1R 0分44秒 TKO)
○シェーン・カーウィン(米国)


今のところMMAにおいて、世界最高のクオリティを提供するUFC。
まぁいつまで続くかは知りませんが。
しかし、UFC84のマッチメークは非常に良かった。
PRIDE出身の選手やアジア圏からの選手も多く
とても興味深く、楽しめた。



■ヴァンダレイ・シウバ 快勝
PRIDE末期にはミルコやヘンダーソンに負け、
UFCデビュー戦でもチャック・リデルに負け、
もはや完全に劣化したイメージが定着してしまったシウバ。
負ければUFCリストラもありえる大事な試合。
相手はチャック・リデルにも判定勝ちしている上り調子のキース・ジャーディン。
今のシウバにとってはあまりに厳しい対戦相手だ。
試合前、ニヤニヤしながらシウバを睨み付けるジャーディン。非常に不気味だ。
試合開始後、パンチ合戦。シウバが気にしていたリーチ差はそこまで無いように見える。
直後、シウバにしてはコンパクトなフックがジャーディンにヒット。
その1発で崩れたジャーディンにパウンド連打。失神KOである。
いつ以来の勝利だろうか?移籍や引っ越しなどいろいろあったがようやくアメリカで勝利を手に入れた。
ミドル級へ階級を下げるという話もあるが、ライトヘビーでの試合をもっと見てみたい。

■LYOTOかろうじて無敗をキープ
LYOTOとティトの試合は絶対に噛み合わないと思っていた。
予想通り序盤は一度もグラウンドにはならず、
たまにインロー、たまにパンチ、たまに膝という波の少ない展開。
レフェリーがコケるという珍場面もあったが、その時が一番盛り上がるという渋い試合。
しかし、3ラウンド終盤一気に試合が動く。
LYOTOのボディへの跳び膝でティトがダウン。
そこからLYOTOの体重を乗せた肘、パウンドの連打がティトを襲う。
肘で流血するティト。KO寸前かと思いきや何とティトの三角がLYOTOを捕える。
完全に極まったかと思ったが、体勢を入れ替えて何とか脱出。
そのまま判定でLYOTO勝利。一体どこまでLYOTOの無敗記録は続くのか?
そして移籍が噂されるティトはどうなるのか?是非日本でのファイトを望む。

■チアゴ・シウバ 戦慄のマウントポジション
序盤メンデスの強烈な左ハイ。シウバはガードするもバランスを崩す。
しかし、その一発でエンジンがかかった。
テイクダウン⇒パウンド⇒パスガード⇒マウント⇒パウンドの
地獄の攻めでメンデスをKO。
前回のヒューストン・アレキサンダー戦に続き戦慄のマウンドポジションを見せた。
LYOTOと共にこの男の無敗記録もいつまで続くのか?



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# by soh-fleadom | 2008-05-26 18:37 | 格闘技
プレイバック4.13(K-1)
■「K-1 WORLD GP 2008 IN YOKOHAMA」
4月13日(日) 神奈川・横浜アリーナ 観衆:10629人

<第9試合 スーパーヘビー級タイトルマッチ 3分3R 延長2R>
[王者]○セーム・シュルト(オランダ/正道会館))
(1R 3分06秒 KO)
[挑戦者]●マーク・ハント(ニュージーランド/オシアナスーパーファイタージム)
※シュルトが王座防衛

<第8試合 3分3R 延長2R>
○エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
(3R判定ドロー 0-0/延長2R 2分01秒 KO)
●藤本祐介(モンスターファクトリー)

<第7試合 3分3R 延長2R>
●澤屋敷純一(チームドラゴン)
(2R 2分16秒 KO)
○武蔵(正道会館)

<第6試合 3分3R 延長2R>
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
(1R 2分43秒 KO)
●レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)

<第5試合 3分3R 延長2R>
○グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)
(2R 1分58 KO)
●アレックス・ロバーツ(米国/シュートボクシング空柔拳会館)

<第4試合 3分3R 延長2R>
●マイティ・モー(米国/フリー)
(3R判定ドロー 0-0/延長R判定 0-3※9-10、9-10、9-10)
○前田慶次郎(チームドラゴン)

<第3試合 3分3R 延長2R>
●ピーター・ボンドラチェック(チェコ共和国/バカルディー)
(2R 2分43秒 KO)
○野田 貢(シルバーアックス)

<第2試合 3分3R 延長2R>
●ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデングローリージム)
3R判定 ドロー/延長1R判定ドロー/延長2R判定 2-1※9-10、9-10、10-9)
○アレキサンダー・ピチュクノフ(ロシア/極真会館)

<第1試合 3分3R>
●立川隆史(TRYOUT)
(1R 0分40秒 KO)
榎田洸之(正道会館)




現役の極真世界王者エヴェルトン・テイシェイラが遂にK-1デビュー。
フィリオに続く二人目の外国人世界王者である。
歴代の極真世界王者は誰しも満身創痍で優勝を勝ち取ってきたが、
テイシェイラは至上初の余力を残して優勝、というように見えた。
一本勝ちが多かったのもあるが、決勝戦後もまだ何試合かできそうな程ピンピンしていた。
無尽蔵なスタミナを持つ、まさに化け物である。

そんな怪物なだけに当然期待も大きかった。
しかし、歴史上極真空手からK-1への挑戦は苦戦の連続だった。
空手には無いグローブを使用した顔面への攻撃や
距離感の違い、クリンチワークなど。
これらに慣れる前に強豪選手とマッチメークされ
結果、苦渋をなめるというのがほとんどだった。
フィリオのようにK-1デビュー以来
KOで連戦連勝というのもあったが、
それは稀で、ほとんどが顔面へ強烈なパンチを受け
KOされてしまっている。
これら顔面有りの攻防に慣れるにはやはり少なくとも3年は必要ではないだろうか?

テイシェイラのデビュー戦の結果は、何とか5ラウンド目で藤本をKOできた。
グローブの練習を開始して2ヶ月くらいしか
経っていないのだから、快挙と言って良いだろう。
序盤に藤本の豪腕パンチが何発か入っていたが
そこで焦らなかったのは凄いし、デビュー戦で5ラウンドやっても
動けるスタミナも凄い。逆に藤本がスタミナ切れしてたし。
しかし、課題も多かったと思う。
距離感や顔面のディフェンスにはかなりヒヤヒヤした。
グラウベのようにデビュー戦が全盛期のマイク・ベルナルドだったら
同じ結果になっていたのではないか?

おいしい選手という事で次々に強豪を当てられそうだが、
やはり身の丈に合った選手と試合をすべきだと思う。
トライアウトやJAPANグランプリで経験を積んでもいい位では?
間違っても次戦でベスト8ファイターとの対戦などならないで欲しい。
シュルトへの挑戦など3年後で十分だと思う。
というか、3年後もシュルトが王者だと困るが・・・

いずれにせよ、3年後にどのあたりのポジションにいるか?
これが非常に楽しみだ。



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# by soh-fleadom | 2008-04-14 17:43 | 格闘技